■TOEFLの導入は日本のグローバル力向上につながるのか?
最近急にTOEFLが注目を集めています。
TOEFLが大学受験の資格になるというのですから、これから大学を受験する
学生、もしくはその親、そして高校や予備校などにとって非常に大きな
インパクトのある政策になることでしょう。
また、国家公務員の採用試験にも取り入れようという動きもあります。
◆TOEFLを大学受験資格に 自民、首相に提言書
日本経済新聞 2013/4/8
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0803U_Y3A400C1CR8000/
◆官僚は英語交渉力を 国家公務員試験にTOEFL
政府が義務付けを検討
東京新聞 2013年3月23日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013032302000142.html
日本人の英語力を上げる必要があるのは間違いが無いのですが、
果たしてTOEFLを大学受験や国家公務員試験に導入することで、
実際にグローバルで通用する英語力、あるいはグローバル対応力を
上げることができるのでしょうか?
では、まずTOEFLとはそもそもなんなのか?
よく聞くTOEICとは違うのか、という方のためにWikipediaでTOEFLを
調べてみましょう。
TOEFL(Test of English as a Foreign Language = 「外国語としての英語
のテスト」、トーフル)は、アメリカ合衆国のNPOであるEducational
Testing Service(ETS)が主催している外国語としての英語のテストである。
その名称の通り非英語圏の出身者のみを対象としており、英語圏の高等教育
機関による入学希望者の外国語としての英語力判定のために用いられる。
結果は0−120点のスコアとして判定され、各教育機関によって志願者の選抜
のために使用される。
現在のテスト形式は、2005年より開始されたiBT(アイビーティー、
Internet-Based Testing、TOEFL iBT)と呼ばれるComputer Based Testing
である。
リーディング(Reading)、リスニング(Listening)、スピーキング
(Speaking)、ライティング(Writing)の4部から構成されており、
試験時間は約4時間である。
(以上Wikipediaより引用)
TOEICのヒスニングとリーディングだけと比べるとスピーキング、
ライティングが入っているので、より実際の英語力を判定出来るのは
間違いありません。
ただ、それをすべての大学受験に取り入れるということは問題だと
思うのは、実際TOEFLはアメリカの大学に留学して、大学の授業に
ついていけるかどうかの判定をする試験なので、日本人にとって相当
難しい、例えばTOEICで800点持っている日本人だとしても相当難しい
ものなのです。
デラ・クルーズでもTOEFLコースがありますが、スピーキングテスト
などは本当に難しいので、例えば、高校の英語の先生でも良い得点を
取れる人は限られるのではないでしょうか?
そんなデータが、BLOGOSのブログに出ていたのでご紹介します。
英語教育を抜本的に変える3つの方法
BLOGOS
http://blogos.com/article/58787/
(ここから引用)
1)日本人の英語教員のレベルアップ
・英語教師資格としてTOEFL(iBT)100点以上を義務化
まずは、英語の先生が英語ができなければ話になららない。2007年度
の文部科学省の調査によると、英検準1級以上、TOEIC730点以上、
TOEFL(PBT)550点(TOEFL iBTで80点相当)以上を取得している英語教員
の割合は、高校で50.6%、中学ではわずか26.6%だったという。
TOEFL(iBT)80点、TOEIC730点では、英語の授業がなんとかついていける
程度のレベルであって、決して英語を教えられるレベルとは言えない。
高校で半数、中学で4分の3の英語教師が、そのレベルにすら至って
いないというのが現実だ。
(引用ここまで)
したがって、TOEFLで高得点を取れるようにするためには、現在の
日本の英語教育を大きく変え、試験のための英語力ではなく、使える
英語力を付けなくてはならないのです。
日本の現実に照らし合わせて、そんなにかけ離れたTOEFLをすべての
大学入試に導入したら、どうなるのでしょうか?
結局導入したはいいけど、難しくて点数が取れない人が続出し、入試
の判定に役に立たないということにもなりかねないでしょう。
いきなりTOEFLを導入するより、英語の授業をネイティブがすべて英語
で行うような教育法の改革から始めなければ「使える英語力」をあげる
のは困難でしょう。
世界で通用する人材を育てるにはどうしたらいいのか?
この記事にヒントがあるかもしれません。
日本の教育では「本物の日本人」は生まれない
日本の「大学卒」の価値は暴落する
日本とインターナショナルスクールの教育はここが違う
東洋経済online
http://toyokeizai.net/articles/-/13326
「TOEFL義務化」は再生か?破壊か?
TOEFLパニックが始まった
東洋経済online
http://toyokeizai.net/articles/-/13448
■今週の注目Blog&記事■
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TOEIC偏重と経産省の罪
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http://toyokeizai.net/articles/-/13547
◆日本はどこに行くのか?
●【シャープ取材班集中連載(2)】 私がシャープを辞めたワケ
日経ビジネス
http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20130408/246322/?ST=pc
●日銀さん大丈夫? 「日本はスタグフレーションです」
藻谷俊介氏が指摘する「停滞と物価高」
日経ビジネス
http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20130403/246084/?ST=pc&REF=ML
【TESZARA情報】
TESZARA WEBサイト
http://www.teszara.com/
TESZARA Facebook
https://www.facebook.com/teszara.delacruz?ref=hl
◆株式会社デラ・クルーズTESZARA(テザラ)事業部が今週、
財団法人ロングステイ財団の会員に認められました。
今後ますますフィリピンでのロングステイについての情報発信を
求められていくことになります。
◆次回のフィリピンスタディツアー/コンドミニアム視察ツアー
ルのご案内
1.スタディツアー5日間 6月5日(水)〜6月9日(日)
価格¥108,000(航空券は別途)(二人一部屋の場合¥90,000/人)
2.コンドミニアム視察ツアー3日間 6月5日(水)〜6月8日(土)
価格¥49,000(航空券は別途)(二人一部屋の場合¥40,000/人)
3.コンドミニアム視察ツアー4日間 6月5日(水)〜6月9日(日)
価格¥64,000(航空券は別途)(二人一部屋の場合¥50,500/人)
※プランの詳細は、別途お問い合わせ下さい。
※上記はすべて五つ星ホテルのマンダリン・オリエンタルホテルに
宿泊するプランで、通常のホテルに宿泊するプランの価格は、
また別途ご案内いたします。
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