外国に住む家族がいると自然にグローバル化できるかも?
このところ採用活動をしているので、毎週様々な国籍の人と面接をしています。
たとえば、今週応募してきた人を挙げると、圧倒的にアメリカ人が多く、次にドイツ人とフィリピン人が同数で、イタリア、フランス、インド、モンゴル、ウズベキスタンと本当に様々な国の人が応募してきます。
大手スクールは、アジア系でない英米人しか採用しないという会社も多いので、様々な国から採用するDCECには、世界中の人が応募してくれるのでしょう。
でももったいないですね。
今回応募してきた、アメリカ人、ドイツ人の中には履歴書をみただけで採用できない人が何人もいるのですが、そのような講師の中には、大手スクールで講師をやってきた人もいるのです。
そんな人でも採用するのに、はるかに優秀な英米人以外の人材を門前払いしてしまうのですから・・。
たとえば、今回面接したウズベキスタンの女性。
彼女は文部科学省の奨学金をもらって、筑波大学大学院で学習しています。
DCECでは、筆記試験をとおらないと面接に進めないのですが、彼女はほぼ満点でパスしました。面接で話す英語もなまり等無い分かりやすい英語です。
それに比べれば、英米人でも非常に分かりにくい英語を話す人はたくさんいます。
今週、イギリスの大学院で学んで先月帰国したという方と話をしていたのですが、彼の大学院はヨークにあり、周りの人が話す英語がアクセントが強く本当にわからなかったといっていました。
さて、そのウズベキスタン人の女性。握手をしたら壊れてしまいそうな繊細な感じでやさしい笑顔が印象的です。彼女のお母さんは大学教授で、弟さんも筑波大学に留学してきているというので、きっと国のエリートなんでしょう。
その彼女に何で日本を選んできたのか訊ねると、日本の文化と日本語が好きで日本を勉強したかったから日本に来たとのこと。
「へー、では日本の何を知っていたの?」と聞くと
「お寿司でしょ、ふぐでしょ、日本語でしょ、そして日本の車はとても有名よ。」
ふぐというこたえは今まで聞いた事が無かったのでびっくりですが、逆にそんなことまで知っているのかという感じ。
彼女がいろいろ日本について知っているのにこちらはウズベキスタンについて何も知らない。恥ずかしながら、ウズベキスタンってどんな国なの?と質問して教えてもらいました。
「ウズベキスタンは、シルクロードの中心にある国です。人はとってもやさしいんですよ。そしてピラフが有名です。」
「は?」という顔をしていたのでしょう。
すかさず、「そう日本語のピラフ。」と説明してくれました。
「あと、グラスが有名なのと産業としてはコットンが大きいです。」
本当に、相手の国について何も知らないので恥ずかしくなりました。
ここで、ウィキペディアからウズベキスタンについて少し引用してみます。
ウズベキスタン共和国(ウズベキスタンきょうわこく)、通称ウズベキスタンは、中央アジアに位置する旧ソビエト連邦の共和国。
首都はタシュケント(タシケント)。
北にカザフスタン、南にトルクメニスタンとアフガニスタン、東でタジキスタン、キルギスと接する。国土の西部はカラカルパクスタン共和国として自治を行っており、東部のフェルガナ盆地はタジキスタン、キルギスと国境が入り組んでいる。
国境を最低2回超えないと海に達することができない、いわゆる「二重内陸国」の1つである。
ウズベキスタンは、ソ連時代の計画経済によって綿花栽培の役割を割り当てられた過去があり、そのため近年になって鉱産資源の開発が進むまでは綿花のモノカルチャー経済に近い状態だった。
その生産量は最高500万トンに達し、2004年度においても353万トンを誇る。しかしウズベキスタンは元来降水量が少なく綿花の栽培には向いていない土地であったため、近年においては灌漑元であるアラル海の縮小や塩害などに悩まされている。
また、綿花栽培に農地の大半を割いているため、各種穀物・果実野菜類を産する土地を有しながら、その食料自給率は半分以下である。
「シルクロードの中心地」「ユネスコ世界文化遺産の宝庫」として、青の街サマルカンドや茶色の町ブハラ、ヒバ、シャフリサーブス、仏教文化のテルメズなどが世界的に有名。ソ連からの独立後には歴史的遺構への訪問を目的とする各国からの観光客が急増し、それに伴い観光が外貨獲得源の1つとなった。これを受けて政府による観光客誘致が盛んに行われていることから、タシケントは海外のホテルチェーンの大規模ホテルが多く運営されている。
(ウィキペディアより引用)
これで少しは、イメージができたでしょうか?
彼女はウズベク語が母語でそれ以外にロシア語、英語、そして日本語が話せます。(ただ英語力の確認のため面接はすべて英語なのでどれほど日本語が話せるかはわからないのですが・・。)
イスラム教が宗教で、アフガニスタンの隣国というと、日本人はテロリストをイメージしてしまいそうですが、彼女と話しているとまったく違う印象を受け、日本を愛してくれているのを感じます。
このように、様々な国の人と話していると、日本人として自分が他の国に持っていたイメージがいかに間違っていたのか痛感することが多いです。
今までDCECの講師には、ロシア人、キルギス人、ラトビア人など旧ソ連の構成国だった国の人がいますが、みんなまじめで優秀です。
アジアの人たちや旧ソ連の人、東欧や南米の人たちなど、日本では、あまり情報がない国の人たちと話をしていると、自分の知らなかった世界を教えてくれ、また、自分の知識や価値観が間違っていたことなどを痛感させられ、自分の世界が大きく広がります。
世界の人たちと話して感じるのは、日本のことを思った以上によく知っていて、日本に好感を持っている人たちが多いということです。
それらの国々と協力すれば、世界で日本ができることがもっともっとあるように感じます。
今の日本の外交はあまりにもアメリカに偏っていることを強く感じます。
今の時代のすばらしいところは、世界中の人と英語でコミュニケーションをできることです。
そしてコミュニケーションをしてもう一つ強く感じるのは、世界の人たちは日本人よりもどんどん世界に出て行っているということです。
今回のウズベキスタン人の彼女の例でもわかるように、家族の何人もが自国を離れて世界の国で生活していることです。
自分の国を一歩出れば、日本の価値観が世界の中心ではないことがすぐにわかります。最初は戸惑ったとしても、しばらく住めば、相手の国のよいところもわかりますし、逆に今まで意識をしていなかった日本のよいところもわかります。
日本人は言葉の壁を気にして世界に出て行くことを躊躇しますが、できるところからどんどん世界に出て行ったらどうでしょうか?
家族の中の一人が外国に住んでいるだけで、その国の人に対する意識が変わってきます。また、日本と違う情報が入ってきて世界がよりよくわかるようになってきます。
また日本の中にいたとしても、自分で意識すれば外国人と仲間になることは十分に可能です。
DCECラーナーのShinoちゃんもそんな一人。
大学生のときに大学の交換留学でアメリカに行き、自分がグローバル化する重要性に気づき、どうしたらいいか相談に来られました。
いろいろ一緒に考えているうちに日本の中にある外国、国際大学大学院に進むことにして、今年から通っていますが、彼のFacebookを見ると、早速いろいろな国の出身の友達と様々なアクティビティに参加していることがわかります。
この国際大学、新潟にあってプログラムはすべて英語で行う大学院なので、実は世界ではかなり有名で優秀な学生が世界から集まってきています。
DCECのGVのなかにもここ出身者が何人かいます。
また、ある企業レッスンの受講生だったChiekoさんも、英語の楽しさを知りカナダに学習をしにわたりました。
彼女の場合もまだ半年にしてすっかり、外国人の中に入り込み、いろいろな活動をしていることがFacebookからわかります。
彼女のFacebookに掲載されていた終了式での英語のスピーチは、堂々として笑いまでとってすごい進歩を感じさせてくれました。
この二人の場合、たぶん二年前までの生活と比べるとまったく想像すらしていなかったほどの大きな変化でしょう。
そしてすでにグローバル人になりつつあります。
デラ・クルーズは今後も皆さんのグローバル化のサポートを進めてまいります。
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