外国人記者が見た日本人のやさしさの反面、おかしいことを「仕方がない」と我慢してしまうふしぎさ
現代ビジネスに外国人記者が見た「この国のメンタリティ」
「優しすぎる日本人へ」との記事がありました。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2372
この記事には、海外から日本の大地震の被災状況を取材に来た外国
人記者たちがこれほどの大被害にあいながらも大きな混乱を見せず
冷静に行動している日本人たちを見ての驚嘆がいくつも語られてい
ます。
英国のデイリー・テレグラフ紙の記者のアンドリュー・ギリガン氏
彼は福島で宿泊するホテルが無くて困っていたところ、空港の案内係の女性が英語が出来ないのにパソコンの翻訳機能を使いながら、夫と子供の３人暮らしの自分の家に泊めてくれ暖かくもてなしてくれたと被災地で日本人の優しさを知ったと語っています。
オランダのテレビ局のレポーター、ハンス・ヴァン・ダー・スティーグ氏
「被災地で会った日本人はみな落ち着いていて、感情を露にすることがなかったのには驚いた。もし自分の家が流されていたら、ここまで冷静でいられるだろうか。外国人である私たちの存在をイヤがることもなく、むしろ自分たちの話をしっかりと取材して、海外に伝えてほしいという気持ちを持っていた」
スマトラ沖地震、ハイチ地震、ハリケーンカトリーナの被災地を取材した経験の持ち主のアメリカの公共ラジオ局NPRのジェイソン・ボービエン記者
「津波で町が粉々になってしまったが、日本人は徐々に復興に向けて動き出している。本当にすごいことだと思う」
英国のザ・タイムスの東京支局長リチャード・ロイド・パリー氏
「日本には16年間住んでいますが、また新しい日本の魅力を発見した気分です。なぜ彼らは災害時でも寛容で、冷静なのか。イギリス人なら、窃盗はするだろうし、ケンカもする。なのに、日本人はこの悲惨な状況に必死で耐えている」
韓国・中央日報のキム・ヒョンキ支社長
「日本人は常に地震に備えて訓練をしてきた。それが被害を最小限にとどめたことは間違いなく、本当に素晴らしいことだ」
これらを読むと同じ日本人として本当に誇りに感じ、自分も日本人として誇れる行動をしなければならないと思います。
しかし、この同じ外国人記者たちが、日本の政府に対しては手厳しい。
「避難所では皆ギリギリの生活をしている。被災者は皆頑張っているというのに、(物資もロクに届けられないとは)政府はなにをしているのか、と思うときがあった。」バリー記者
「今回の地震対応で、菅総理はほとんどリーダーシップを発揮しなかった。もっと迅速に対応できたはずだが、自分自身で決断できないために、支援体制を整えるのが遅くなったのではないか。
さらに、国民へのメッセージも不十分。関東地方は電力不足に見舞われていますが、ひとりひとりの努力のおかげで、停電が避けられている。これに対して、ひとこと『国民の皆さんのおかげです。ありがとう』と謝辞を述べるべきなのに、菅総理はずっと自分のことだけを話していたのではないでしょうか」
キム・ヒョンキ支社長
「日本政府の発表する情報は後出しばかりで不明瞭だった。それも内容がコロコロ変わっていた」アンドリュー・ギリガン記者
「原発にトラブルが発生してからの東電の対応には、間違いがたくさんあったのではないでしょうか。東電には中央省庁から天下った役人が多くいるため、官僚的な体質になっているのでしょう。
誰も責任をとろうとせず、誰も誠意のある情報開示をしない。
'55年体制下の日本では、こうした場面がよく見られましたが、今回はその最悪のケースを見ているようでした。
アメリカであればメディアやNGOが、ここまで無責任な企業を許していないでしょうが、不思議と日本のメディアや国民の多くは、東電の責任追及を行う気がないようにも見えますね」
ニューヨークタイムズ東京支局長マーティン・ファックラー氏
そしてみな口をそろえて、なぜ日本人はこれらの不満を口に出さないのか、政府を非難しようともしないのかと、日本人に対する厳しい視線にもつながってきています。
特に原発事故で放射能が継続的に環境に放出されている事態は日本だけの問題ではなく、世界が心配して注目している中、環境基準の１００倍もの高濃度汚染水を勝手に低濃度と定義し、日本の国民や漁業従事者ばかりでなく周辺各国にも通知しないで１万１千トンもの量を海洋投棄した菅政権は「海洋汚染テロ」政権でありなんでそんなひどい政権を日本人はそのまま認めているのかという気持ちになっていることでしょう。
（フランス放射線防護原子力安全研究所（ＩＲＳＮ）が、福島第１原発から流出する高濃度の放射性物質を含む水などが海洋に与える影響予測を発表）
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011040601000151.html
そして、原発事故に対する菅政権と東京電力の無能さは遠く離れたイギリスの地でも日本食レストランが忌避される事態を招いている事を私達は知るべきでしょう。
（モスクワの和食レストランは超満員、閑古鳥のロンドンと好対照 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/7265 ）
このままでは被災して同情されていたのが、世界に放射能汚染を拡散する国として非難されるようになってしまいます。
多くの国民は明らかに菅政権、そして東電の原発事故対策はおかしいと感じているのではないでしょうか？
そしてこの国難を乗り切るためにはしっかりとリーダーシップを発揮できる実力のある政治家ということで産経新聞とFNN（フジニュースネットワーク）が4月23、24日に実施した「今の首相にふさわしいのは誰か」をきいた世論調査では、なんとあの小沢一郎さんがトップに選ばれました。
http://www.j-cast.com/2011/04/26094239.html
ところが、小沢氏をつぶしたい大手マスコミはこの結果を報道しません。
また、どう見てもおかしい菅政権を批判して、国民の安全を最優先にするべきと当たり前のことを言うと政局騒動と小沢さんを袋叩きにするマスコミ。
そしてそのマスコミ報道に踊らされてしまう日本国民。
このように現状を変革しようとするとよってたかってつぶしにかかる日本のマスコミと国民の意識を変えない限り、日本の未来は明るくないのかもしれません。
でも、ここに来て一筋の光明が。
下の注目ブログ＆記事に掲載しましたが、東京新聞が東電と政府の電力が不足するというのは情報操作であると強く非難を始め、またこのメルマガで取り上げてきた年間20ミリシーベルトの危険をフジテレビのとくダネが取り上げ、いわゆる記者クラブメディアの中からも真実を語ろうという様な動きがすこしだけ出てきているようです。
■今週の注目Blog＆記事
『どうもこの夏に電力が不足するというのは違うらしい。
東京新聞の記事、そして京都大学原子炉実験所の小出先生の話から、東電と政府が言うように今年の夏に電力が不足するというのはなさそうです。』
●東電また”情報操作”
「電力不足キャンペーン」にモノ申す 狙いは原発存続？
2011.5.12 東京新聞「こちら特報部」より
http://ch10670.seesaa.net/article/200667254.html
●夏の節電 見逃せぬ東電の不誠実
東京新聞社説
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011051402000040.html
●原発Nチャンネル14 原発なしでも電力足りてる
京都大学原子炉実験所 助教 小出裕章
http://youtu.be/PLJVLul6Wz0
●「東電情報隠し」の裏で進行する放射能汚染 〜その11〜
自由報道協会＜ザ・ニュース＞
「国際社会の批判を浴びた東京電力の事故隠し（2002年発覚）で引責辞任した南直哉（みなみ・のぶや）社長が、その後フジテレビの監査役に“天下り”している。」
http://fpaj.jp/news/archives/3050
『東京電力の原子力発電所１７機すべてが停止したトラブル隠しを取り上げた筑紫哲也のニュース番組。これを見ると今回の福島原発事故の原因は東電の体質にあることがわかります』
●Kei Sugaoka the GE/Tepco Whistleblower 東電のトラブル隠し
『これは恐ろしい被爆の現実。
直ちに健康に影響が無いという言葉に騙されず、きっちり自分で情報を集め判断しないと、数年後に結果を被るのは自分です』
●わずか数時間で「通報基準」の7倍!100倍を超えた作業員も!
「封印された内部被曝」福島第一原発衝撃の実態
現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/4496
●「レベル7」ニッポンの選択 これでも原発ですか
40人の原子力専門家が明かす「フクシマの真実」
現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2834
『想定外ではなかった福島第一の現在の惨事』
●福島第一原発は
平成２１年度 地震に係る確率論的安全評価手法の改良
＝ＢＷＲの事故シーケンスの試解析＝
の中の「津波PSAの試解析」の通りに壊れました。
http://chibichan931.blog106.fc2.com/blog-entry-452.html
●東電スカスカ賠償スキームで補償より株主・債権者を優先するの
は、被害者より加害者を大事にしているのと同じ
「高橋洋一の俗論を撃つ！」
DIAMOND online 「賠償額のほとんどが国民負担となる政府案」
http://bit.ly/iWNe2S
『こうやって１号機の爆発と３号機の爆発を比較すると全く違うのがはっきりわかります。』
●福島第一原発3号機の爆発についての解説
4月26日 3号機は水蒸気爆発ではなかった!?
●「神奈川県南足柄市のお茶、セシウム基準値越えの意味すること」
晴耕雨読
http://sun.ap.teacup.com/souun/4564.html
☆ちょっといいビデオ
Stars Unite for Japan's Earthquake Relief Effort
http://dcec.blog27.fc2.com/blog-entry-188.html
Stars Unite for Japan - Part 2
☆ちょっと嬉しい情報
『イタリア政府観光局。やるね！』
イタリア、原発被災の母子にロングステイ無料提供
−最長3ヶ月、航空券込み
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=48775
ＪＲ東、１万円で一日乗り放題の切符発売
値段は大人が１万円、子供が５０００円で、在来線だけでなく、
新幹線も特急列車も一日乗り放題となる。
http://news24.jp/articles/2011/05/11/07182529.html
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