いよいよ原発推進学者も認めざるを得なくなってきた福島原発の危機

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まず、16日に配信された記事をご紹介します。


原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」
YAHOO!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110416-00000003-jct-soci


(引用開始)
東京電力福島第1原子力発電所の深刻な事故を受け、政府の原子
力安全委員会の歴代委員長を含む原発推進派学者の重鎮たちが原発
の「安全神話」崩壊に懺悔を繰り返している。特に元原子力安全委
員長の松浦祥次郎氏や前原子力委員会委員長代理の田中俊一氏ら原
発推進の学者16人がこのほど、異例の緊急提言を行った。

 「原子力の平和利用を先頭だって進めてきた者として、今回の事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝する」との謝罪を前面に掲げた提言の内容は政府や東電の発表よりも今回の事故を深刻に受け止めており、緊迫感が伝わってくる。

■大量の放射能を閉じ込めるのは極めて困難、と認める

   「私たちは事故の推移を固唾を飲んで見守ってきた。しかし、事態は次々と悪化し、事故を終息させる見通しが得られていない」「膨大な放射性物質は圧力容器や格納容器内に拡散・分布し、その一部は環境に放出され、現在も放出され続けている」 「特に懸念されることは溶融炉心が圧力容器を溶かし、格納容器に移り、大量の水素ガスの火災・爆発による格納容器の破壊などによる広範で深刻な放射能汚染の可能性を排除できないことである」
(引用ここまで)


ここに重大な懸念が表明されています。
すなわち、「格納容器が爆発などにより破壊される」可能性があるということです。

これはつまりチェルノブイリと同じ状況になる事を表しています。今の福島第一原発は、まだかろうじて原子炉の圧力容器、格納容器が破壊されていないため、その中に高濃度の放射能が閉じ込められ、それが水蒸気のベントなどにより少しだけ漏れ出している状況です。

しかし、それが爆発してしまう可能性があるといっているのです。

チェルノブイリはいきなり原子炉が爆発してしまったため、高濃度の放射能が拡散し、風向きにより300Km以上の範囲まで高濃度汚染されてしまいました。

http://bit.ly/f50Ymn

事故発生から今まで、楽観的ではなくきちんと危険を訴えてきている中部大学の武田邦彦教授は、幸いなことに爆発の危険は低くなっているのではないか?と言っているのでそうであって欲しいと願うわけですが、少なくても爆発の可能性があると言うことを認識し、その場合はどのようなことが起こるのかを考えておいたほうがいいでしょう。

原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」引用再開)

 提言は、水素爆発などで格納容器が破壊され、放射性物質が長期にわたり国土を汚染する可能性を指摘している。日本を代表する学者たちが、チェルノブイリ原発事故級の最悪の事態を想定していることがわかる。

 16人は東京大学名誉教授、京都大学名誉教授、東京工業大学名誉
教授など錚々たるメンバーで、原子力安全委員会原子力委員会
歴代委員長や委員を務めるなどした日本を代表する原子力の専門家
たちだけに、発言には重みがある。

 特に気になるのは、「当面なすべきことは原子炉及び使用済み核燃料プール内の燃料の冷却を安定させ、大量の放射能を閉じ込めること。これを達成することは極めて困難であるが、これを達成できなければ事故の終息は覚束ない」と述べた点で、有効な解決策を見いだすのが難しいことを自ら認めているとも受け取れる発言だ。

 2011年4月1日、会見した田中俊一氏は「原子力の平和利用を進めて、まさかこういう事態、これほど国民に迷惑をかけるような事態は予測していなかった。結果的にこういうことになっていることについて、原子力を進めてきた人間として、国民に謝らなくてはならないという気持ちは、みんな持っていると思う」と心境を明かした。

 田中氏は提言をまとめた理由について「(我々は)余計なことを言わなくてもいい年齢だけれども、黙っていられないと。とにかく早くこの状況を抜け出して頂きたいという思いでまとめた」と述べた。学会で地位も名誉もある学者たちが、自分たちのこれまでの仕事を全否定するような今回の提言や会見が、事故の深刻さを物語っている。

原子力安全委員会では、歴代OB、現役首脳も自己批判

 提言は、最後に事態打開策について「当面の難局を乗り切るためには、関係省庁に加え、産業界、大学等を結集し、我が国がもつ専門的英知と経験を組織的、機動的に活用しつつ、総合的かつ戦略的な取り組みが必須である」と指摘する。

 提言に加わっていない原子力安全委員会前委員長の鈴木篤之氏(日本原子力研究開発機構理事長)も4月6日、衆議院経済産業委員会に招致され、「国民にたいへん申し訳ない。私にとって痛恨の極みだ。この事故を反省し、よく考えていかないといけない」などと反省の弁を述べている。

 原子力安全委員会では、歴代OBに限らず、現役首脳も自己批判に追い込まれている。斑目春樹委員長は、やはり6日の衆議院経済産業委員会で、「今回の事故を深く反省し、二度とこのようなことが起こらないよう指導していきたい」などと弁明に懸命だった。
(引用ここまで)


また、テレビに散々出演し、楽観的な発言を繰り返してきた関村教授など東京大学大学院の教授たちも事故の経緯と今後の可能性というレポートを出していますが、そこにも格納容器が水素爆発する可能性が指摘されています。

http://bit.ly/hCmsGL


事態がこのような危機的状況になってしまったのは、菅政権の対応の誤り、リーダーシップの欠如にあることは間違いありません。

日本がこのまま滅亡に向かってしまうのを食い止めるのは菅政権ではできません。

かといって自民党でも出来ないのは、下に掲載した「きっこのブログ」を読んでいただければ明白です。





■今週の注目Blog&記事



世界最悪の原発事故を起こした自民党の総理大臣
きっこのブログ

これをみると、自民党政権時代に京都大学工学部原子核工学科を卒業した原子力の専門家の日本共産党の吉井英勝議員がたびたび地震津波に襲われた場合の原発の危険性を指摘していることに対し、当時の安部首相、小泉首相などが原発は安全で、電源が失われることや冷却が出来なくなることなど無いと答弁しているのがわかります。

http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2011/04/post-fe3d.html


ニュースの深層 2011.4.8『これからの福島第一原発放射能汚染』
(1/3) ゲスト武田邦彦(中部大学教授)




2011.4.11 USTREAMにて放映した,
ジャーナリスト・岩上安身氏 VS 京都大学原子炉実験所・小出裕章
の対談。YouTubu



官邸機能せず(上)「開かずの扉」のその奥は…
産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110410/stt11041000390000-n1.htm

外国人が逃げたわけは?
アゴ
http://agora-web.jp/archives/1302348.html


船井幸雄が、いま読者に一番知ってほしいこと
最近はっきり分ったのは政治家、キャリア官僚、東電幹部の無能さ。
しかも、このどさくさに菅政権は4月1日から税制改悪。どこまで国民をバカにするのやら。
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/


広瀬隆が警告
原発破局を阻止せよ! 食物連鎖で濃縮 放射能の危険な罠
週刊朝日
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20110331-02/3.htm


終わり見えない福島原発事故、反原発の動きに勢い
ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20525220110410



「そこは”死の灰”が降る戦場だった」
作業員が語る福島第一原発の内部
「現代ビジネス」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2442


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