福島のこどもより原発を優先した菅政権

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文部科学省が出した児童の放射線許容量年間20ミリシーベルト
放射線管理区域と定めなければならない基準の4倍


今週一番衝撃を与えられたニュースはなんと言っても児童の放射
線許容量年間20ミリシーベルトというもの。

これは、ただでさえ放射線の影響を受けやすい子供たちが毎日過
ごす学校の校舎や校庭の利用に関する文部科学省が定めた放射線
レベルの基準は、厳格に管理して18歳以下の者が働いてはいけな
いと労働基準法で定められている放射線管理区域の基準年間5ミ
シーベルトの4倍、20ミリシーベルトまでOkというのですから、
菅政権はこどもの命を軽視しているといえるでしょう。


この基準設定に対しては、さっそく海外でも疑問の声が上がって
います。


文科省は子どもに対し原発労働者と同じ基準を設定」
シュピーゲル
エドムント・レンクフェルダー(オットハーグ放射線研究所)
「明らかにがん発症の確率が高まる。基準設定により政府は法的
責任は免れるが道徳的には責任ある」
http://bit.ly/eCW4oN

果たして菅首相文部科学省の官僚たちは自分の子供や孫達が
このような放射線レベルの学校に通っていても、こんな基準を
作ることが出来るのでしょうか?


この政府の発表を受け、福島老朽原発を考える会をはじめ3団体の
呼びかけで21日、文部科学省が児童の放射線許容量を年間20ミリ
シーベルトとする安全基準を出したことに関して、その数値を撤回
するよう交渉を行った内容がOurPlanet-TVのWebサイトに掲載されて
います。

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1012

そこから少し引用させていただきます。

「出席した文部科学省内閣府原子力安全委員会の担当者は、ほと
んどの質問に対して回答することができず、子どもの安全基準の根
拠が不透明であり、きちんとしたプロセスがとられていない可能性
があることが明らかとなった。

交渉に出席したのは、文部省のスポーツ青少年局学校健康教育課や
原子力安全委員会事務局などの係長クラス4人。文部省の担当者に
対して、主催者側から「20ミリシーベルト放射線管理区域よりは
るかに上回るレベルであることを理解しているか」との質問に対し、
「個人的に、放射線管理区域は存じていない」と回答。管理区域の
線量レベルが年間5ミリシーベルトであり、労働基準法上18歳以
下が働いてはいけないことになっていることや、20ミリシーベル
トは原発労働者が白血病になった際、労災認定されるレベルである
ことなどを知らなかったことから、会場からは「そんなことを知ら
ずに決めていたのか」との声があがり騒然とした。

また、20ミリシーベルトという安全基準を誰が決めたのかとの質問
に対し、内閣府原子力安全委員会の事務局担当者は、19日に内閣府
原子力安全委員会が「問題なし」と決定し、助言したと回答。しか
し、5人の委員が会合を開いた事実はなく、また議事録も見たこと
がないという。更に、国の設定した20ミリシーベルトには食物な
どや土ホコリなどによる内部被ばくなどは含まれてないことがも判
明し、再び会場は騒然とした。」


放射線管理区域といってもピンと来ないかもしれませんが、病院の
レントゲン室の外には黄色の地に赤で扇風機の羽のようなマークが
描かれ 

「管理区域 許可なくして立ち入りを禁ず」

と書かれた看板を見たことがあると思いますがあれですね。


今回福島では、あの許可なくして立ち入りを禁じられている管理区
域の4倍も高い放射線の学校も「校舎・校庭等を平常どおり利用を
して差し支えない。」としているのです。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/1305174.htm


いかがですか?
こんな数値の学校に、あなたは子供や孫を通わせられますか?

これがとんでもない数値だというのは誰でもわかります。
しかし、今のマスコミがおかしいのはどの新聞やニュースもこの
危険を報じていないことです。


私はこのような情報はネット上のブログやフリージャーナリスト
の発信などで拾っていますが、その情報を掴んだ後、文部科学省
のホームページやウィキペディアなどで確認すると、デマなどで
は無くきちんとした数字の裏づけがあることがすぐにわかります。


しかし、このようなネット上の批判に対し官邸や大手マスコミは、
デマだとか風評被害などと片付けようとしています。


今の日本では、政府も信じられなければそれを監視し、正しい情
報を国民に伝える使命を持っているはずのマスコミもその使命を
放棄して大本営発表を垂れ流して国民を洗脳した、朝日新聞など
戦時中のマスコミと同じ状態に陥っています。


自分の身を守るためには、きちんと自分で情報を収集し、自分で
判断をしていかなければなりません。
5年後、10年後に放射線の影響で癌になってしまっても、政府は
なにも補償等してくれないでしょう。


ここで、きちんとデータを指し示して、今回の文部科学省の決定
に異を唱えているブログをご紹介いたします。
これを読んであなたは、政府の決定が正しいか、このブログが
行っていることが正しいか、ご自分で判断してみてください。


「正気を疑う文科省の学校線量基準」
合原亮一の「電脳自然生活」
http://wiredvision.jp/blog/gohara2/201104/201104201515.html

 最初に、見出しに強い言葉を使ったことをお詫びしておきたいが、
もっと強い表現をしたいというのが本心であることも申し添えてお
きたい。
文部科学省原子力災害対策本部、原子力安全委員会は、4月19日に
福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え
方について」を発表した。その内容は「校庭・園庭で3.8μSv/時間
未満の空間線量率が測定された学校等については、校舎・校庭等を
平常どおり利用をして差し支えない」というものだ。
放射線管理区域の6倍で「平常どおり」
この3.8μSv/時という基準線量を見て目を疑った。放射線管理区域
に設定しなければならない、信じ難く高い線量だったからだ。放射
線障害防止のための放射性同位元素等による放射線障害の防止に関
する法律等は文科省が所管している。そして文科省自身が、「外部
放射線に係る線量については、実効線量が3月あたり1.3mSv」を超
えるおそれのある場所については放射線管理区域を設定するよう定
めているのだ。
3月あたり1.3mSvというのは、0.6μSv/時である。今回文科省は、
その6倍以上の3.8μSv/時という線量があっても「平常どおり利用
をして差し支えない」と発表してしまった。これは明らかにこれま
での規制からの逸脱であり違法な内容である。

これが原子力発電所内や防災機関などなら、非常時なのでやむを
得ないという考え方も出来るかもしれない。しかしどういう説明を
付けても、放射能の影響を受けやすい子供達が毎日の生活を送る場
所にふさわしいと言うことは出来ないはずだ。

法律で厳重な管理が必要な線量
放射線管理区域というのは、原子力発電所の中でも一部にしか設定
されていない、危険な場所である。そして以下の処置を講じなけれ
ばならないこととされている。

a)関係者以外の立入りを禁止し放射線被ばくを防止する。
b)放射線モニタリング等を厳重に行い、被ばく防護対策を行う。
c)管理区域外への放射線の漏洩、放射能汚染の拡大を防止する。
d)標識・柵等によって境界を明示・区画し、出入り管理を行う。
e)被ばく管理を行う。

放射線管理区域内では、個人被ばく測定器具を用いた外部被ばく
モニタリングおよび内部被ばくモニタリングが行われなければ
ならない。出入りや物品の搬出の際には、管理区域からの退出時に
は、ハンドフットモニタや全身汚染検査計を用いて、身体表面に
汚染のないことの確認が必要である。
管理区域境界では靴の履き替えが実施され、管理区域外への汚染
の拡大が防止されなければならない。物品の管理区域外への搬出
の際には、表面汚染検査用サーベイメータを用いて、物品の表面
に汚染のないことを確認しなければならない。管理区域内に立入
る者に対しては、放射線防護の観点から、定期的な健康診断、
教育・訓練等が義務づけられている。
以上のような厳重な管理が必要な区域の設定が求められるのが
0.6μSv/時であるのに、3.8μSv/時もの線量があっても、特別
な対応が不要というのは、明らかな違法行為ではないか。
実際の被曝は想定より大きくなる
念のために説明しておくと、実際の危険は6倍以上になる。という
のも、0.6μSv/時というのは外部被曝だけの場合の基準で、内部
被曝が想定される場合は外部被曝内部被曝を合計した実効線量
で規制されているが、文科省が児童生徒の線量として考えている
のは空間線量だけ、つまり外部被曝だけだからだ。
子供達が屋外で活動したり、風が吹けば当然土が舞い上がる。
放射性物質が含まれた土ぼこりを空気とともに呼吸しないわけ
にはいかない。当然内部被曝が発生する。体内に取り込んでし
まった放射性物質からは放射線が出続けるので、外部で測定された
線量にその分の被曝が加わることになる。体内被曝は蓄積して
行くので、被曝量が増加していく。特にアルファ線源は外部被曝
場合の危険性が低い代わりに内部被曝では大きなダメージを与える
ので、吸い込まないための対策が必要だ。
最近の線量測定値に変動が少ないことから、ヨウ素131のような
短命の核種からの放射線は既にかなり減衰していることがわかる。
事故炉からの放出が続いていても、安定的に放射能が供給される
ことは考えにくいので、現在の線量は地表に降下した長命の放射
性核種に由来するものが大部分ということになる。つまり毎日
一定の被曝が発生する。
事故炉からの距離が100キロ単位の遠方であれば、現存する核種
は放出量が多いセシウムが中心と考えられるが、事故炉から近い
福島県下では、より重いプルトニウムなどアルファ線源の危険な
核種も飛来していて、地表に存在している可能性が高い。アル
ファ線源が体内に取り込まれる主要経路は呼吸による肺経由
ということも考慮する必要がある。そのほかに、食物や水からの
被曝も発生する。こうしたことを考えると、空間線量だけで制限
一杯被爆してしまう基準では、実際の被曝量が制限以上となる
ケースが防止出来ない。
なお通常の管理区域設定に3カ月の線量を用いているのは、レン
トゲンなどを考えれば分かるように、線量が常に一定ではない
からだ。福島の場合は残念ながら線量が安定的に高いので、Sv/
時で判断しても同じ結果になる。
文科省はただちに暫定線量の引き下げを
子供達の健康を守るという観点で見ると、現在の暫定基準は明ら
かに高過ぎる。放射線管理が必要な線量の6倍で管理が必要ない
というのでは、子供達の健康は守れないし、そもそも違法だ。
文科省はただちに基準線量を、最低でも0.6μSv/時以下に引き
下げるべきだ。体制が整うまでは、0.6μSv/時よりもさらに余裕
を見た、安全面に倒した基準を設定する以外に、子供達の健康を
守ることはできない。またストロンチウムプルトニウムといっ
た多くの核種に関しても全校で定期的に測定し、結果を公表
しなければ、子供を持つ親は安心することができない。
さらに、呼吸による内部被曝を防止するために、全員に対して
高性能なマスクを配布し、常に着用するよう指導するべきだ。
現在の3.8μSv/時という、法律違反の異常に高い基準線量は、
子供達の健康を守るためのものだろうか。子供達を犠牲にして、
対策費用を節約するためのものとしか思えない。

◆重要な情報が見られるWebサイト


全国のリアルタイム放射線量マップ(速報版) 
http://atmc.jp/realtime/

ドイツ気象庁放射線予報
http://www.dwd.de/wundk/spezial/Sonderbericht_loop.gif


ドイツの新聞ビルドが日本語ページを開設
海外からの視点をどうぞ
http://www.bild.de/news/japan/news-ausland/japan-17404898.bild.html


福島原発1号機原子炉圧力 (1気圧=0.101325MPa)
http://atmc.jp/plant/vessel/?n=1


■今週の注目Blog&記事


福島原発事故は人災!「亡国の官邸」
週刊朝日 上杉隆
http://uesugitakashi.com/?p=556


「官邸の指示で出さなかった」 
警戒区域4カ所で毎時100マイクロシーベルト超 
産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110421/dst11042116400028-n1.htm

この被曝があと1年続いても安全と言えるのか
水と空気と土がやられて、
海と川、魚と野菜が汚された
現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2458


原子力安全委員長など16名からだされた
福島原発事故についての緊急提言」
マスコミは無視を決め込み、政府は受取を拒否
http://bit.ly/gPMr4n

チェルノブイリ・ネックレス
きっこのブログ
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2011/04/post-7f7e.html


福島原発事故レベル7は日本の「敗戦」。
我々はいまその現実を直視しなくてはならない
週刊上杉隆
http://diamond.jp/articles/-/11888


特集ワイド:「国策民営」 日本の原子力、戦後史のツケ
毎日jp
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110420dde012040004000c.html

母乳から微量の放射性物質=市民団体が検査─福島
YAHOO!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110420-00000133-jij-soci


英国人記者が見た避難騒動と震災報道の温度差
CIO
http://www.ciojp.com/contents/?id=00007163;t%3D0

漏れ出している放射能は「1日当たり100兆ベクレル」
原子力安全委員会小原規制課長
ー政府の「放射能隠し」はとんでもないレベル!?
岩上安身(IWJスクープ)の連続ツイート
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/695.html



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