スポーツの世界も外交も英語が勝敗に影響する現実

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今、サッカーのアジアカップカタールのドーハで行われています。

日本チームは毎試合苦戦しながらも岡崎や香川の活躍でベスト4に進出して25日に宿敵韓国と戦います。

毎試合はらはらしながらも最終的に勝ってここまで来れているので盛り上がっていますが、一つ間違えれば日本サッカー協会の手落ちにより予選で敗退していた可能性があるのをサッカーファンなら知っていることでしょう。

それは13日に行われたシリア戦でのこと。

その場面を振り返ると、問題の場面は71分、長谷部がゴールキーパーにバックパスをした場面で、シリアの2選手がプレッシャーをかけてきた。キーパー川島は前方へパスを返し、そのシリアの選手は、ゴール近くの位置に残る格好になった。キーパーからのパスを受けた今野と相手選手が交錯。ボールはペナルティーエリア内に戻り、その場にいた相手選手が受けようとするところを川島がセーブに入り、シリア人選手が倒れたところで主審が笛を吹いた。

副審はオフサイドの旗を上げていたが、主審は今野のバックパスだからオフサイドは発生しないとの判断で、ゴールしようとしていたシリアの選手を倒した川島はレッドカード、退場、シリアにペナルティキックを与えた。

結局この場面で、シリアのペナルティーゴールが決まり、川島が退場になった日本は相手より一人少ない10人で戦わなければならない絶体絶命の状況に追い込まれたのです。

副審の判定のシリアのオフサイドであれば、川島の退場もペナルティキックもないので、その判定によって天と地ほどの違いがある、非常に重大な場面なのです。

さて、なぜこのメルマガでサッカーの場面を長々見てきたかと言うとその後の対応で日本サッカー協会が、多分英語力が無いことにより、大きな失態を演じたことを考えたかったからなのです。

当日の様子を伝える記事から引用すると

「日本協会の原博実技術委員長は問題のシーンについて「あれはオフサイド」と話し、AFCに抗議する考えを示した。「レフェリーは(シリアの選手が出したボールではなく)日本側のバックパスだからオフサイドではないと選手側に説明したようだが、(そのジャッジは)おかしいと思う。オフサイドなので、川島のレッドカードも取り消してもらうことになる」と強い口調で話した。」


そう正式な抗議をして、この判定を取り消してもらうというのが日本協会の意向だったわけです。

ところが次の日のニュースによると日本サッカー協会が大会規定を知らなかったので抗議が受理されなかったとのこと。
アジア大会の規定によると試合に関する正式な不服申し立ては試合後2時間以内が期限と決められており、日本サッカー協会が抗議を提出したのは翌日になっていたため受理されなかったのです。

川島出場停止…サッカー協規定知らず抗議不受理
YOMIURI ONLINE
http://bit.ly/hgroHy


何ですぐに抗議書を提出しなかったかは、英語で抗議書を書かなければならなかったので、翌日になったということ、そして何よりも2時間以内に抗議をしなければならないという規定すら知らなかったと言うことでこのような事態に陥ったのです。

ここからは想像ですが、きっと大会の規定も英語で書かれていたため、きちんと読んでいなかったのではないでしょうか?


結果的には、その試合もその後日本が追加点を入れることが出来て勝利し、次の試合川島が出場停止でもなんとか勝ったので、このサッカー協会の失態が注目されなかったのですが、逆に転んでいたら、協会の英語力の無さで日本が予選を敗退していたかもしれないのです。


こうなってくると、たかが英語とは言っていられないですね。

また全く違う側面でも英語の重要性がわかります。

今全世界を揺るがしているウィキリークス
当然英語で発信されているために、日本ではほとんど見ている人もいないでしょうし、新聞記事にもなかなかなりません。

ほとんどの人は、どうせアメリカの秘密を暴露しているんだから日本には関係ないと思っているかもしれませんが、実は日本について語っている秘密の外交電などもリークされているので、日本がアメリカにどのような扱いを受けているのか内幕が分かると言うことで、非常に重要なのです。


今回、東京新聞がその一つを報じたのでネット上ではかなり話題になっています。


******************************
昨年二月三日、ソウルでキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は韓国青瓦台(大統領府)の金星煥(キム・ソンファン)外交安保首席秘書官(現外交通商相)と面会した。

 その会談内容について要約し、在韓米大使館から本国へ送られた公電に、こんな記載がある。

「両者(キャンベル、金)は、民主党自民党は『全く異なる』という認識で一致。
北朝鮮との交渉で民主党が米韓と強調する重要性も確認した。
また、金氏が北朝鮮が『複数のチャンネル』で民主党接触していることは明らかと説明。
キャンベル氏は、岡田克也外相と菅直人財務相と直接、話し合うことの重要性を指摘した」
******************************

すなわち、鳩山政権が打ち出した「アメリカと対等の関係」「普天間葉少なくとも県外」という方針に対し、アメリカが危機感を抱いたこと、そして、菅、岡田のほうが与し易い、と考えていたことが分かります。



東京新聞 2011年1月20日朝刊 こちら特報部 
「米が望んだ菅首相?」「鳩山-小沢に不信感」の要約と感想」
晴耕雨読より 
http://sun.ap.teacup.com/souun/4031.html





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