日本を再び輝ける国にするために!〜グローバル化には英語力以外に世界を知ることも必要 

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先週、日本の企業もいよいよグローバル化に取り組みだしたことをお伝えしました。

その中でも、一番急激なグローバル化を目指しているのが楽天
すでに社内の公用語を英語に切り替え、2年以内に英語を使えるようにならないと役員でもクビにするというのですから、社員だったらうかうかしていられません。

その楽天三木谷社長が6月30日に、「日本企業を脱し世界企業へ」との海外戦略を英語での記者会見で発表しました。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100630/349728/

これは日本企業としては画期的なことです。

世界がフラット化し、情報がインターネットと英語を介して世界中に瞬時にながれる現在、日本語だけで日本国内から誰かが日本語に訳した情報だけを頼りに判断するのではとても世界で対等に戦っていくことはできない、ましてや楽天のいるインターネットの世界では、Googleなど一瞬で世界中に新しいサービス網を構築してしまう企業がひしめいているのですから、三木谷さんがグローバル化を急ぐのも頷けます。

実はこの三木谷さん。
日本の経営者としてはめずらしく英語を使いこなし、また、世界に招かれて世界の起業家とともにパネルディスカッションなどにも参加しているので、現在のグローバル化の現状をより良くわかっているのでしょう。

ここに、スイスで開かれたSt.Gallen Symposium
http://www.stgallen-symposium.org/

三木谷社長が招かれ、エジプト人スウェーデン人の起業家と共に参加しているパネルディスカッションの動画がございます。


現在のグローバル化の時代を感じるためにも、是非時間をとって御覧ください。

Panel on the various perceptions of the term "entrepreneur"
http://dcec.blog27.fc2.com/blog-entry-50.html

※他のパネラー

M. Shafik Gabr, Chariman & Managing Director,
ARTOC Group for Investment & Development
http://www.artoc.com/Pages/index.htm

Christian von Koenigsegg, Founder & Chief Executive Officer,
Koenigsegg Automotive AB
http://www.koenigsegg.com/


ご覧になっていかがでしたか?

まず、三木谷さん。きちんと英語でディスカッションに参加されていて素晴らしいですよね。

それ以外には、どのようなことに気がつかれました?

そう、すごくいろいろな国の人が参加されていますよね。
質問者には、ドイツ人やフランス人、北朝鮮のひとまでいて、でもみんな流暢な英語でコミュニケーションしていました。

パネラーのエジプト人のShafik Gabrさんもネイティブのような英語でしたね。

そして中国に関する興味の高さも感じました。
というのも三木谷さんに質問したドイツ人は楽天についてよりも中国市場への参入について質問していましたからね。

そして、ここがかなり重要なことですが、三木谷さんと他の二人の話の内容の違いに気が付きましたでしょうか?

ここに日本企業のグローバル化へのハードルが隠れています。

三木谷さんは日本を代表する期待の経営者なので決して三木谷さんを揶揄するのではないのですが、三木谷さんの話は基本的に楽天のことばかりを話していたのに対し、他の二人は起業家精神について話していたこと、そして彼らで知識を共有している上に話が成り立っていることを感じませんでしたでしょうか?

たとえばそれが、キリスト教であり、アインシュタインであり、現在のギリシャ危機なのです。

日本人は日々日本語だけで生活しているので、日本の情報だけに接しています。そのこともあり、一般的に外国のことには関心が薄いといえます。

ですので、ギリシャが財政危機に陥り大変らしい、ということまでは知っていても、なぜ財政危機になったのか、それに対してEUはどのように対処しているのか、また、EUアメリカ、ひいては日本にどのような影響があるのかなどあまり良く知らないし、考えたこともないので意見を聞かれたとしてもたいした話ができないのです。

これは英語が話せるか話せないかの問題ではなく、関心があるかどうかの問題なので、グローバル化するにあたって、英語力をつけるよりも大きなハードルになるかもしれません。

これは、私自身が経験したことですが、ヨーロッパから来たがヴァネスが言っていたのは、「日本人と話していてもヨーロッパのことも知らないし、世界の歴史や経済、政治のことも知らないからつまらない。どうして身の回りのことしか興味がないの?」ということでした。

日本人は、他の国も知らなければ、日本からも発信していないので、他の国も日本のことを知りません。

今DCECでは、毎日ロビーにBBCのニュースが流れていますが、そこには日本はほとんど登場せず、アフリカの方がはるかに長い時間登場しています。すなわち、イギリス人にとっては日本よりもアフリカの方に親しみを感じているでしょう。



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