ユニクロはデフレの元凶どころか、日本の進むべき道を開拓している良い低価格企業だ!

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「良い低価格と悪い低価格」について先日書きました。

その時書いたのは「ユニクロニトリは儲かるビジネスモデルを作って高収益ながら低価格を実現しているので良い低価格、良い仕組みのない中で人件費や利益を削って実現するのは悪い低価格」としていました。

ところが、今日「ユニクロ型デフレと国家破産」という本が文春新書から出たのを知りびっくりして調べてみました。

http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166607594

著者は浜矩子氏。

専門は、国際経済のマクロ分析。 同志社大学大学院ビジネス研究科教授。

1975年に一橋大学経済学部を卒業し三菱総合研究所に入社。1990年渡英し、三菱総合研究所ロンドン駐在員事務所所長兼駐在エコノミスト就任。1998年に帰国して三菱総合研究所主席研究員・経済調査部長。2002年秋より同志社大学大学院ビジネス研究科教授に就任し、週1度京都に通い教鞭をとる。
国内外のメディアに登場。同時に政府の金融審議会、国税審議会、産業構造審議会の委員などを務める(ウィキペディアより引用)

こんな政府の審議会の委員を務めるような方が、ユニクロに対して誤った認識を持って、こんな本まで出してしまうということに、とても危なさを感じます。

ユニクロニトリは,今日本が苦しんでいる中で一つの目指すべきビジネスモデルを実現している企業です。何も裏付けなく安売りに走っている安売り弁当屋と一緒にして悪者にしてしまうというのは、浜氏は本当にユニクロの事をきちんと調べた上で書かれたのかはなはだ疑問を感じます。

著者の質に対する疑問を喚起するのは自己責任としてやむをえませんが、でもこのような素晴らしい肩書きの方が書かれ、文春新書になってしまえば、これを読んだ人はユニクロはデフレの元凶と思うでしょう。これは、非常に無責任な著者といわざるを得ません。

そんな著作を出版する文春新書も出版社としての質を問われます。

そんな事を思いながら、ネットを検索していたら、同じように書かれたブログを発見したのでご紹介します。

BLOGOS 「ユニクロ型ビジネス」と「弁当安売り」は違う 大西宏


(ここから引用)

ユニクロ型デフレと国家破産 (文春新書 759)
著者:浜 矩子
販売元:文藝春秋
発売日:2010-06
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本が届きました。献本ありがとうございました。タイトルにちょっと不思議な言葉が書かれていました。ユニクロ型デフレ?ユニクロ型ビジネスモデルとか、「ユニクロはなぜ儲かるのか」ならわかりますが。

著者の浜教授がおっしゃるには、ユニクロの990円のジーンズが象徴的な出来事で、さらに「安売り競争を可能にしている極端なコスト圧縮が、労働者の賃金切り下げと直結」しており、安売り商品競争に参入することは、自らの首を締めることに他ならない」そうで、「企業は激烈な安売りという大出血サービスを行うことによって販売量を確保している」ということだと断罪していらっしゃいます。

さて、本当にそうでしょうか。ちょっと乱暴な議論だと感じます。書かれている前提に、ユニクロが賃金を圧縮し、体力を削って安売りをしているという思い込みがあるのではないでしょうか。現実は違います。

2009年のファーストリテーリング売上高経常利益率は、18.9%で、体力を削るどころか立派な高収益企業です。
ニトリはどうでしょうか。2010年2月期の経常利益率は、16.6%です。体力を削っているでしょうか。スエーデン企業といえば、H&Mやイケアを思い浮かべますが、いずれも、価格はとことん安いですが、高売上、高収益型企業です。

それらの企業に共通しているのは、製造小売で、企画、原材料調達、販売は自ら行い、生産は海外の安い国で行っていること、情報システムで武装し、業務が標準化され、効率化されていることです。つまりビジネスのしくみで低価格を実現し、高収益を実現しているのです。

では、百貨店やチェーン店の弁当激安に、価格を安くするビジネスのしくみはあるのでしょうか。客を奪い合う厳しい競争があり、集客のために、それこそ浜教授がご指摘のように、利益を削り、大出血というのも普通です。ユニクロなどのビジネスとそれらを同じ土俵で論じることはできません。

この本の趣旨とははずれた書評でしょうが、ユニクロ型デフレって理解ができないのです。デフレの原因はもっと違うところにあるように思います。(引用終わり)

http://news.livedoor.com/article/detail/4841557/


ユニクロは、安くいいものを作るビジネスモデルを作り上げただけでなく、今の日本に必要なのは積極的なグローバル化対応だ!ということで今年からどんどん社員を海外に異動させる「民族大移動」も始めています。これが成功するためには、社員のマインドをグローバル化しなければいけないという課題はありますが、日本の生きていく道を積極的に開拓している素晴らしい企業です。

このような(ユニクロ=悪)というような本に騙されないようにして下さい。





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