海外で生活しても勝手に英語はうまくならない〜DCECラーナーさんがアメリカで感じた英語学習法

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■海外で生活しても勝手に英語はうまくならない
 〜DCECラーナーさんがアメリカで感じた英語学習法




 今週も先週アメリカでの生活をご報告いただいたDCECラーナーKeiさんのアメリカで生活して気がついた英語学習についてのコメントです。

実際に海外で生活し他人が感じた共通の内容がほとんど盛り込まれていて英語学習者にとってはとても参考になる事満載です。




******************************<英語の学習について>
 こちらに来て実感したことは、自分から動かなければ伸びないこと。また、どんどん新しい環境に入っていかなければ使う英語は限られてしまうことです。渡米前は海外で生活すれば勝手に英語がうまくなると思っていた部分もありましたが、そうではないようです。

 私の場合はホストファミリーやルームメートがいるわけではなく、一人暮らしなので平日は会社、休日は買い物や友人と遊ぶくらいで必然的に使う単語や言い回しが限られてきます。特に買い物というのは、非常にシンプルな英語で済んでしまいます。
また話しをするにも、当然ながら何かしらの話題を持っていてそれを英語にする力が必要と感じました。日本から来たとか、日本についてのつかみの話はだいたい数日にして終わってしまうので、そこから先は地元のメジャーリーグチームがどうとか、昨日のTVドラマがどうとか、週末何をしたとか生活に根差した話題が必要だと思いました。
 
 英語を話す場を増やすため、仕事の後に職場近くの大学のESL Evening Courseに週2回3カ月ほど通いました。こちらには中国・韓国・ヨーロッパ・中東・ラテンアメリカと世界各国から生徒が集まっており、勉強だけでなく友人もできいい時間を過ごせました。
(これらの人達とはお互いに英語が第二言語なので仲良くなりやすいです)今はアメリカ人のLanguage exchange partnerを見つけ、週に1, 2回ほど日本語と英語を教え合っています。

以下、細かくなりますが英語を勉強する中で感じたことを纏めています。

・アクセント、イントネーション
 こちらで生活して痛感したことはアクセントの重要さです。
例えばObama大統領について話をしようとした際に2,3回 Obama(Oを強調)といっても通じませんでした。American presidentと言うとOh,Obama!(baを強調)と言われました。日本人の感覚ですとフラットもしくは最初のOを強調してしまいそうですが、実際にはBを強調するようです。またDisney world があるフロリダの都市Orlandについても同様で、始めは最初のOを強調していたのですが、伝わらず、正しくはOrland(laを強調)と発音することが分かりました。アメリカ人曰く正しく発音できてもストレスを与える箇所が間違っていると伝わらないとのことです。
またセンテンス全体で見ても、日本語は非常にフラットな話し方なのでなかなか慣れず照れくささもありますが、英語を話す際は少し大げさに抑揚をつける方がいいようです。

・発音
 同様に発音も大事で、よく言われるLとR、Shとs、thの発音などはまだ分かりやすいのですが、母音については大変奥が深く難しく感じています。例えば日本語で言う「ア」の音は英語では5種類ほどあり、勉強したその場ではなんとなく理解したつもりでもいざ会話の場となるととそこまで気が回らないような状態です。私はこれまで海外在住の経験がありませんでしたので、正しい発音を習得するには地道な努力が必要なようです。(気にし過ぎると何も話せませんし地域によっても変わってくるので程々に意識する程度でいいのだと思います)
 また、英語と日本語では使う顔の筋肉が違うため、音読するなどして正しい英語を口に出す練習をしないとうまく話せるようにならないようです。(カタカナ英語なら話せるかもしれませんが、それではうまく伝わりません) 普段日本人と関わりのある人(日本人の英語に慣れている方)は発音が不十分でもある程度聞き取ってくれますが、それ以外の人には聞きとってもらえないことが多いです。
 ただ、幸いにも昨今はYoutubeなどネットの動画からもクリック一つで学ぶことが出来ますので、そこでも発音を勉強するようにしています。
日本でも出来ますのでこれらのツールを活用しInput、授業をOutputの場にするというのが有効な勉強法だと思いました。


・リスニング
 言うまでもなく当然聞き取りも重要で、日本にいる間にTOEIC
では900点弱を取得しある程度聞けるつもりで渡米したのですが、
日常会話は慣れるまではしばらく時間がかかりました。
会議やプレゼン、ニュースでの英語はクリアーで分かりやすいですが、未だに同年代の若い人達同士の日常英語は早口でリエゾンが多く(モゴモゴ話す人もいます)聞き取れないことがしばしばあります。
そのため映画やドラマを見て日常会話の聞き取りや言い回しのInputにも力を入れなければと思っているところです。
 ちなみに私のいる北東部(NY周辺)の人は特に速く話すようで、一方カリフォルニアなど西海岸の人はゆっくり話す傾向があるようです。
北東部育ちの友人は西海岸の人と電話で話すとゆっくり過ぎてもどかしいこともあると言っていました。

・否定疑問文
 基礎的なところですが、慣れるまで少し時間がかかりました。
ご存知かと思いますが、例えば「日本に大統領はいませんよね?」と聞かれた場合、日本語では「はい、いません」と答えますが、英語では「No, it does not」と答える必要があります。日本には大統領がいないので、相手に質問に同意しようとして日本語の感覚で「Yes, it does not」と言ってしまいがちです。すると相手は「え、どっち?」という反応です。
(念押しで「え、本当にないの?」と聞かれた際には尚更Yes,・・・.
と答えそうになります) 肯定疑問分でも否定疑問文でも事実と反することは「No」と答えると理解はしていますが、今でも咄嗟に聞かれると混乱してしまう時があります。ちなみに台湾人の友人に上記のことを聞いてみたところ中国後も日本語と同じ仕組みらしく彼らも同様に混乱するようです。<最後に>
 海外で仕事(生活)をするというのは英語を学ぶ絶好のチャンスですが、こちらでも楽をしようと思えばいくらでも楽が出来て、最小限の英語で生活しようと思えば簡単に出来てしまいます。
そのため語学力向上のために大事なのは環境よりも自分の向上心だと思います。
逆に言うと、気持ちさえあれば日本でも出来ることは沢山あって海外に行かなくとも自分の努力次第でかなり英語力は伸ばせるのではないかと思っています。

そして重要なのはInputとOutputだと改めて気付きました。文法などの理解に加えて、なるべく多くの英語を目と耳に入れてそれを真似て口に出したり、表現を覚えてボキャブラリーを増やすことが大事だと思います。
新聞の広告で見かけるような’聞いてるだけで話せるようになる’ことはありえないはずで、音読・Shadowingなどをして身に付くまで’英語を口にする’ことが使える英語習得のために必要だと感じています。
 私もまだまだ勉強中で偉そうなことは言えませんが、語学の習得に近道やゴールはなく一歩一歩の地道な努力とモチベーション維持のための目標設定が重要だと考えています。

 以上、長々と書いてしまいましたが、何かのご参考になりましたら幸いです。 


※原文では下線などで強調がわかるようになっていたところがメルマガにするためテキスト文書に変換するとわからなくなってしまう部分があり、その部分は編集者側で( )で付け加えさせていただきました。Keiさんの原文の方がわかりやすい表示になっていたことをお知らせいたします。
******************************




さてみなさん、英語学習についてとても重要なことが含まれていたことに気がつきましたか?


よく日本人は、
「日本では英語を使わないから話せないんだ。英語圏に留学すれば話せるようになる」と思いがちですが、そんなことないことがわかりますよね。

やはり、DCECからアメリカに赴任された生徒さんが、半年ほど経って、「日本ではDCECできちんと学習していたのが、アメリカに来て生活で必要な英語を使うだけになったらレベルが落ちた」とメールをくれた方もいらっしゃいました。




また、・アクセント、イントネーションのお話もされていますが、日本人にとって一番危ないのが、日本語になっているカタカナ英語です。

あいてがマクドナルドといっているのに日本での言い方に慣れているので、なんと言っているのか全くわからない、そしてこちらが言うマクドナルドもわかってもらえないということはよくあります。


そして、なんと言っても英語を話せるようになるために重要なのが、

「なるべく多くの英語を目と耳に入れてそれを真似て口に出したり、表現を覚えてボキャブラリーを増やすことが大事だと思います。」

ということで、皆さんにうるさくDCECメソッドの実践をお願いしている理由がお分かりいただけるのではないでしょうか?




Keiさん。きっと読者の皆様にとても参考になります。
本当にありがとうございました。

今、世界で元気がない日本企業ですが、今他にはない画期的な機能を盛り込んだ製品で業績を上げている企業の、最大の売上を上げているアメリカでますます活躍して、日本を元気にしてください。









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「たったの50万円」
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どんな人だったのか、少しわかりますよ。


●スティーブ・ジョブズは、本当は何に優れていたのか
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http://diamond.jp/articles/-/14456


スティーブ・ジョブズに見る「東洋」と「西洋」
DIAMOND online
http://diamond.jp/articles/-/14379





◆◆◆◆◆
今週も最後までお読みいただきありがとうございました。


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