採用をしていて感じた日本の将来の危機!
今週も面接で世界中の人と話をする週が続きました。
今週話したのは、キルギス人とマレーシア人。ルーマニア人とフィリピン人。彼らはみな、すばらしい学歴と職歴を持っていて、送られてきた履歴書を見るだけで話してみたいと思わせるものでした。
いっぽう、応募者の中に南アフリカ人もいました。彼は、スポーツの世界で通訳として活躍していて、日本の首相との通訳もしたとのことでその世界では有名のようでしたが、応募のメールは???
とてもプロフェッショナルとはいえないもので、通常であれば面接の設定をしないのですが、初めての南アフリカ人ということで興味があり、インターネットでの面接を設定しました。
しかし・・・・。
なんと設定時間に現れません。
何の連絡もなし。
画面でチェックするとオンラインしていない。
ということで、もちろん没に。
ところが次の日にメールしてきてなんとかもう一度チャンスをということでしたが、こんな人を採用したらレッスンをすっぽかされそうですよね。
こんなはずれもありますが、他のメンバーはみんなすばらしく、全員採用したい贅沢な悩みになりました。
まず、キルギス。
ぱっとイメージがわいた人はすばらしいグローバル人ですね。
この国は旧ソ連の構成国でカザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、中国と国境を接する中央アジアに位置する国です。
そして彼は、大学生の時代にロシアやアメリカで学び、文部科学省から奨学金を得て日本の大学院に留学してきたそうです。
言葉は、キルギス語以外にロシア語、英語を流暢に操ります。
日本は好きだけれどもロシアはあまり好きじゃないとの事でした。
次にマレーシア人の女の子。
マレーシア人は今まであまり応募してこなかったので英語がどれだけ話せるのか知らなかったのですが、今回応募してきた子は筆記テストも満点近い成績で会話もなまり等無いきれいな英語を話します。
彼女、まだ20代なのにグローバル時代の競争力を備えているのを感じさせてくれました。
彼女は大学2年までマレーシアで過ごした後、3、4年は提携しているオーストラリアの大学で卒業。
卒業後はグローバル企業につとめ、マレーシア、タイ、インドネシア、オーストラリアなどを飛び回って仕事をする間に、オーストラリア公認会計士の資格を取得。
その資格を活かして今話題のグローバル企業に転職して社内監査を担当。日本へは研究機関に勤める博士号を持つご主人の転勤で来たということでした。
この子を採用したら、アジア各国に進出するときに大きな力になるのは間違いありません。
他のルーマニア人、フィリピン人もそれぞれすばらしいキャリアを積んできていて、話していてとても楽しいのです。
この4人。誰を採用したとしても、将来のグローバル展開に様々な役割を担わせることが出来る力を持っていてワクワクしたのですが、ふとその時感じたのは、はたして彼らのような力を持っている日本人はどれほどいるのだろうかということです。
たとえばあるグローバル企業に彼らとともに、日本人が応募したとしたら果たして採用してもらえるのだろうか?
正直かなり厳しいと思わざるを得ませんでした。
日本企業もパナソニックやソニー、ユニクロなど外国人を積極的に採用していくことを表明していますが、日本人も目の色を変えてグローバル対応力を鍛えていかないと、グローバル企業だけでなく日本企業にすら入社できない日が近い将来来てしまう。そんなことを感じた今週でした。
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