地殻変動を開始した世界2

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先週、地殻変動を開始した世界ということで、エジプトの革命やアメリカの金融危機の可能性、そして日本への影響などを書きました。

本当に今の時代、中東、アフリカ諸国の政変と、アメリカの危機、そして日本の菅政権の危機など歴史を動かすほどの大きな変動が世界各地で同時並行して起こる、まさに地殻変動といえる状況が起こっています。

そして、これらの三つの出来事が実は密接に影響しあって起こっているということを意識してフォローしていかなければ実態を見誤りますのでご注意ください。

その中の、アメリカの危機については、この下の「今週の注目ブログ」の欄で取り上げましたので、そちらをご参照ください。

日本の新聞にはほとんど出ませんが、かなり大きなことが起こるかもしれないということが判ります。あなた個人の資産管理のためにも今からその危機に備えておいたほうがいいかもしれないですよ。


さて、チュニジアジャスミン革命の成功に端を発し、エジプトに伝播し、それが今、バーレーンリビア、イランと大きな拡大を招いています。

ニュースではデモの様子が流れるので、なにか起こっているということは知っていても、その背景などを良くわかっていない人も多いことでしょう。そういう場合は、下記のアゴラの記事が、簡単にあの地域の背景を伝えてくれているので、ご参考にご覧ください。


エジプト大混迷 藤井 まり子
アゴ
http://news.livedoor.com/article/detail/5320562/


さて、このように世界中の注目がチュニジアやエジプトに集まっている時に、非常にタイミングよくDCECの講師にチュニジア人が応募してきて今週面接をしました。


当然私も人事担当のエメリーもチュニジア人と話をしたのは初めて。
興味津々で面接に臨みました。

まずチュニジアってどんな国か、ウィキペディアより簡単に見てみましょう。

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チュニジアは、北アフリカマグリブに位置する共和制国家。西にアルジェリア、南東にリビアと国境を接し、北と東は地中海に面する。地中海対岸の北東にはイタリアが存在する。首都はチュニス

古代にはフェニキア人が交易拠点としてこの地に移住し、紀元前814年頃にはカルタゴが建国され、地中海貿易で繁栄した。しかしイタリアからの新興勢力ローマとシチリア島の覇権を巡って紀元前264年から第一次ポエニ戦争を戦った後、第二次ポエニ戦争ではローマを滅亡寸前にまで追いやったハンニバル・バルカ将軍の活躍もありながらスキピオ・アフリカヌスによって本国が攻略され、第三次ポエニ戦争で完全敗北し、紀元前146年に滅亡した。現在のチュニジアリビアはローマ支配下のアフリカ属州となった。
(中略)

1878年ベルリン会議でフランスの宗主権が列国に認められると、フランスによるチュニジア侵攻が行われ、1881年のバルドー条約、1883年のマルサ協定でフランスの保護領となった。

(中略)
チュニジアの民族運動の高まりを受けてフランス政府は1956年にベイのムハンマド8世アル・アミーンを国王にする条件で独立を受け入れた。
初代首相にはブルギーバが選ばれ、「チュニジア王国」が成立し、独立を達成した。しかし、翌1957年には王制を廃止。大統領制を採る「チュニジア共和国」が成立した。
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そうか、古代カルタゴの流れなのですね。

で、どんな人が来るのか期待していたら、全くイメージと違う人がきました。アフリカというとつい黒人をイメージしますが、彼は黒人ではなく、スペイン人やイタリア人といわれればそうなのか、と思ってしまうような容貌で、服装はピンクのストライプのワイシャツに、これもストライプの茶系のおしゃれなスーツを着て、デザイナーのような個性的なめがねをかけていました。

彼の経歴は、大学を出た後IT企業を共同で起業し、軌道に乗せたところでたまたま日本政府から奨学金を得られたので、日本に留学してきました。彼の専攻はロボット制御のソフトウェアで、現在は某一流大学の博士課程で学んでいるというものです。

どうですか?あなたの中のチュニジア人のイメージと合致していますか?

私達も初めてのチュニジア人で興味があったので、面接の中でチュニジアについてもいろいろ質問して教えてもらいました。

まず言葉は、アラビア語公用語だけれども、フランスの統治の影響でフランス語も同等に使えるとのこと。英語も少しフランス訛りなのかなと思う発音もありますが、自由に話せるのは間違いありませんでした。

産業としては、観光と農業が大きく、特に観光は小さな国土で、北側の地中海側の気候と南側のサハラ砂漠の気候の、全く違う気候を一日で経験できるのがいいと語っていました。


そんな話をした後、やはり今回のジャスミン革命について、そしてエジプトのデモのときに、反ムバラクとともに反米ということだったのが気になっていたので、アメリカに対する気持ちなども質問してみました。

面接の中でのやり取りなので、熱い議論にはなりませんが、ジャスミン革命の成就はとても嬉しいということ、そして、「あの地域の私達はみんなアメリカが好きではない」ということを語ってくれました。

やはりアメリカの支持を得て統治している独裁者と反米の国民というのは本当のようです。


この仕事をしていて楽しいのは、このように世界中の人たちと直に話ができるということで、この仕事にかかわるまでの自分の世界に対する認識がいかに的外れで偏見に満ちていたのか学ぶことができることでしょう。

ちなみに、ここ1ヶ月ですでに面接した人、これから面接する人たちの国籍を数え上げると、チュニジアアメリカ、フィリピン、インド、マレーシア、ロシア、パキスタン、オーストラリアなどなど本当に多岐にわたっています。



さて、最後にアメリカと日本の関係について。
先週【とんでもないことになっている日米関係】という日刊ゲンダ
イの記事をご紹介しました。

でも、なんかそんな陰謀のような話しを信じられないと思っている人も多いでしょう。

そこで、今日は今週の2月16日放送のBS11「INsideOUT 」で放送されたオランダ人ジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレン氏のインタビューをご紹介します。

ウォルフレン氏は『アメリカとともに沈みゆく自由世界』という本を出版し、現在の制御不能になったアメリカの現状を分析し、また、「日本と米国は対等な同盟国ではなく、日本は米国の保護領のごとき存在であって、真の独立国家ではない。これは決定的に重要な事柄で、一部気付き始めた人たちがいるものの、多くの日本人には思いもよらないことである。」と警鐘を鳴らしています。

この番組のビデオ、そしてその内容の要約までを「書に触れ、街に出よう nico's blog」がまとめて掲載しているのでそちらをご覧ください。

驚くべきアメリカの日本支配の状況をわかりやすく語っています。

INsideOUT「アメリカとともに沈みゆく自由世界」を見て 
〜対米従属派とともに沈みゆく日本〜
「書に触れ、街に出よう nico's blog」
http://bit.ly/haG0iZ





■今週の注目Blog&記事



先週、ヒラリークリントン国務長官が世界中のアメリカ大使を呼び戻している、なにかドルに大きな問題が起こっているのではないかという話を書きました。

その件について、少し詳しく書いているブログを見つけたので、ここでご紹介いたします。


米国・連邦債務の上限迫る 

  • 180ヶ国の米高大使帰国命令はなにを意味しているのか

「淺川嘉富の世界」
http://www.y-asakawa.com/Message2011-1/11-message17.htm

(ここから引用)
「宇宙規模で拡大する金融ショック」というブログを見ていたら、「米国財務省は早ければ今年3月31日、遅くとも5月16日までには連邦債務が上限に達するという見通しを述べた 」という記事が目についた。

米国に住む方にお聞きしてみたが、アメリカ国内でもこの1年、こういった報道はほとんどされなかったようである。しかし、 国家破綻に直結するような一大事が、なぜ大きく取り上げられないのか、理解に苦しむ。ブログに書かれた内容を読むとなおさらその感が強くなってくる。
 
一部記事を転載させて頂くことにしたので、よく読んで頂きたい。

去年2月に議会が設定した連邦債務上限の14兆3000億ドルに達するまで、あと3500億ドル程度の余地が残っているが、税収の増加や政府支出の削減がない以上、今春までは間違いなく達するというものだ。またある当局者は、地方債の発行を一時停止するというような措置を取れば、数週間ほど時間稼ぎができるだろうとの見方を示した。

とにかく米国債を多く保有している日本や中国、英国といった国はまさに一大決心に迫られる。どちらが先に売却するかどうかの勝負になるだろう。まだ債務上限の延長が決まっていないので、それまでは保有するだろうが、結果如何によっては徐々に減らすという暢々気な行動では済まされなくる。

先日、11年度の米財政赤字が1兆4800億ドルになるとの見通しを発表したばかりだが、新たな財政赤字を生む前にギブアップ宣言を掲げる可能性が高まった。もちろん与野党が団結し、債務上限の法案を再度通すこともあり得るが、それはあくまで時間の先延ばしに過ぎない。今月行われた米中首脳会談でも、この問題について間違いなく話し合われたことだろう。
  
ここで書かれていることは、私が何度か述べて来たように、財政問題を調査したアメリカ議会の専門委員会がもはやデフォルトしかないとさじを投げていることや、最近の アメリカの10年国債の急激な下落(額面の91.23%)を見れば、決して間違いではないことが分かる。

アメリカは既に8年以上続くアフガン・イラクパキスタンへの軍事行動に膨大な国家予算を使い続けてきた。さらには、主要銀行や自動車産業の倒産などに対する資金や二番底懸念払拭のための資金 もまた膨大な量であった。
 
その結果、国家財政は累積債務が鰻登りに増加し、とうとう連邦債務の上限である14兆3000億ドル(約1200兆円)に達するところまで来てしまったというわけである。FRBアメリ連邦準備制度理事会)が国債を発行すれば、貿易黒字で豊富なドル資金を持つ 中国や日本が、買い取ってくれるわけだから、いくら借金が増え続けてもギリシャイングランドのような状態には至らずに済む。

それはドルという基軸通貨国の持つ特権であるが、借金には決して限度がないわけではない。いつまでも借金が続けられるなら、アメリカは永久に王国でいられるだろうが、そんなことがあるはずがない。年収300万円の家庭 で借金が3000万円を超したら、家計が立ち行かなくなるのと同じように、1億の年収を誇る家庭でも、債務が10億を超してきたら返済は滞り、それ以上はだれも金を貸してくれなくなってくる。

今のアメリカ国家はそんな状況よりさらにひどくなっているのが現状だ。その先駆けとなっているのがカリフォルニア州である。
もはやアメリカに残された道は、国を挙げて財政赤字と債務返済に真剣に取り組む ことしかない。しかし、今のアメリカの様子を見ると、政府にも国民にもそんな危機感はない。王国アメリカが倒産などするはずがないと考えているからである。
 
11年度の1兆4800億ドル(123兆円)の財政赤字を議会がすんなり承認している事実を見ただけでも、それは明らかである。
おそらく3月末までには 、超党派で債務上限をさらに上乗せする案件を議会で承認することになるものと思われるが、 それは単なる延命工作に過ぎず、ギブアップの時が早急に来るはずだ。
 
万が一上限の上乗せ案が議会を通らなかったときには、借金の返済が滞るのは明らかで、米国債のデフォルトが宣言されることになる。
その先で待ち受けているのはドルの下落とハイパーインフレの発生である。当然、債権国である中国と日本の痛手は計り知れなくなってくる。国民の預金 残高が多い日本はいざしれず、中国は大変なことになる。
 
先月28日からVIX恐怖指数が急上昇している のも気になるところであるが、ここに来て不安に輪をかけるような話が伝えられている。それは、全世界のすべての国のアメリカ大使が、今週、首脳レベルの会議のためという理由の下に本国に呼び戻されていることである。
 
井口和基氏のブログを見ると、 米国の政治系ニュースサイトのPolitico.com には「180カ国以上に渡る国のほとんどすべての数りな会合を国務省で行うすることになっている」ことが掲載されている。
 
リーマンショック金融危機の際でも、これだけ大規模な大使会議発する金融危機の発生・・・・・・・・ 私がこれまでにその可能性を言及してきたこうした諸問題が 、重要事項となる可能性はなどなかったことを考えると、近々行われる国家的な重要事項発表に関する事前報告なり、それがもたらす海外での反響に対する対応策などが伝達されようとしているの ではないかと、勘ぐりたくなってくる。

新しいドル紙幣の発行、ドルの切り下げ、債務返済の一時停止、
はてはまた、ウィキリークスによる主要銀行の財務内容の暴露に端を
十分にありそうだ。
 
先週の日曜日はアメフトの全米一位を決めるスーパーボールがシカゴで開催され、アメリカ国民はビールとピザをしこたま買い込んでテレビ観戦に夢中に なったことだろうが、そんな呑気なことがいつまで続くのか見物である。
(引用終了)




TPPから全貌が見えてきた恐るべき米国の対日戦略 
バレてきて焦る従米売国奴たち
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http://bit.ly/gnr3Yv




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