鳩山首相を辞任に追い込んだ国民は、アメリカの内政干渉を支持したのと同じである。

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5月30日に書いた「日本を再び輝ける国にするために!〜なんで日本は世界に注目される国から夢のない国に転落したか? アメリカと小泉改革が果たした役割2」。


戦後の日本、特に経済成長を果たしてアメリカに脅威を与える用になってからは、アメリカの日本潰しが露骨になり、それに対して自民党政権は長年にわたり国民に隠しながら、あるいは国民を騙しながらアメリカの要求を受け入れ、日本を現状のようなぼろぼろな国にしてしまったと書きました。

そこに登場した鳩山政権。今まで誰も疑問を呈さなかった沖縄の基地問題に「最低でも県外」と主張し、半年にわたって努力をしてきました。

しかしながら、このアメリカの属国からの独立という日本にとって大変重要な政策を推し進めようとした鳩山首相を、マスコミはこぞって非難し続け結局退陣へと追い込んでしまいました。

多くの国民は、毎日のように民主党政権を非難するマスコミに踊らされ、同じように鳩山首相小沢幹事長、そして民主党政権を非難してきましたが、ここで冷静になって考えてみましょう。

果たして、鳩山首相小沢幹事長が辞任したことが日本の将来にとって幸せなことなのか?
国民は政権に何を望んでいるのか?


アメリカの「年次改革要望書」などの内政干渉の要求を拒否するのではなく、小泉元首相のように積極的に受け入れ、日本をアメリカの都合のいいように作り替えられてしまう事を望むのでしょうか?

その内政干渉がどの様なものなのか、昨日書かれた「敵を間違えるな」雁屋哲美味しんぼ日記から引用してご紹介します。




敵を間違えるな
2010年5月25日(火)@ 15:57 | 雁屋哲の美味しんぼ日記

 ◎「年次改革要望書」とは、アメリカが日本の産業、法制度、などについてその要求事項を日本政府に毎年送りつけ来る通達書である。
 それがどのような範囲に及ぶかというと、
 通信、情報技術、医療機器・医薬品、金融サービス、競争政策、商法および司法制度改革、透明性、その他の政府慣行、民営化、流通、なんと、日本の社会の重要な分野全てに及んでいる。
(2008年度の要望書は、アメリカ大使館のホームページに掲載されている。

 http://japan.usembassy.gov/pdfs/wwwf-regref20081015.pdf

 2004年度の要望書は、アメリカ大使館のホームページに掲載されている

 http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20041020-50.html

これは、要望などと言う生やさしい物ではない。
日本に対して、「こうしろ」という命令書である。
この要望通りに事が進んでいるか、日米の担当官が定期的に会合を持って点検する。
アメリカの通商代表部は日本政府に圧力をかけて、要望書通りの実行を求めるのだ。

どんな要望をしているか、その一例を挙げる。

「農業に関連する慣行:有機農産物輸入、安全な食品添加物、収穫前・収穫後農薬の検査制度に関してCODEX基準に準拠する。最大残留農薬基準に関して、できる限り貿易を制限することがない効果的な輸入措置を取る。 」

(CODEXとは、独立行政法人農林水産消費安全技術センターによれば、FAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機構)が合同で、消費者の健康保護や公正な食品貿易の確保を目的に作る食品規格のこと)

これを読んで、私は、腹の底から怒りがこみ上げてきた。
我々日本人が、自分たちの健康を守るために、自分たちの決めた安全基準を決めるのは当然のことだろう。
それを、こんなことをどうしてアメリカに指図されなければならないのだ。
一番の問題点は、「最大残留農薬基準に関して、できる限り貿易を制限することがない効果的な輸入措置を取る。」というところだ。
これは、言い換えれば、「アメリカの農産物の残留農薬について、うるさいことを言わずに輸入しろ」、と言うことだ。

日本は、アメリカから大量の食料を輸入している。
大豆は日本人の食卓に欠かせない物だが、その大豆の自給率は5パーセントでしかなく、74パーセント以上はアメリカから輸入している。
大豆、小麦、などは栽培中は勿論、収穫した後も虫食いなどを防ぐために収穫後(ポストハーベスト)に農薬を使う。
その農薬残留基準を高くすると、大豆を始め、アメリカの農産物の日本に対する輸出が不利になるから、そんなことはするなと言うのである。
そんなことは余計なお世話、と言うより悪質な内政干渉だ。
自分たちの食べ物の安全性は、自分たちで判断して決める。
どんな基準であろうと、それに従えと、アメリカに言われる筋合いはない。
アメリカは日本人の健康などどうでも良い。自分たちの農産物が沢山日本に売れれは良いのであって、その邪魔になるような残留農薬基準などアメリカに都合の良い数値にしておけ、と言うことである。

小泉首相は「改革、改革」と言いつのった。
その「改革は」はアメリカにせかされた改革だった。
郵政民営化も、小泉は最初郵貯の民営化だけを言っていたが、アメリカの要望書に従って簡保が柱となり、結局4分割された。
「法科大学」が作られたのも、アメリカの要望書に従った物である。
念のために言っておくが、この「年次改革要望書」はアメリカの利益になるように日本を改革しろと言う命令書なのだ。
日本のための改革ではないのである。
こう言う書類を受けとると言うだけで、日本政府は、自尊心も何も無い人間達の集まりであることを示している。
それも、毎年受取るとは、情けない。日本政府はどこの国の国民のための政府なのか。
日本の官僚はアメリカの要望書の命令を達成するために働いているような物だ。

こんな日本を独立国だと言えるか。
なぜ、アメリカが、こんな自国に都合の良い「改革要望書」を日本に突きつける権利があり、なぜ、日本政府は「改革要望書」を押し頂き、アメリカの意のままに自国の政治を運営するのか。
これほど惨めで無残な二国間関係は、昔の植民地でしか見られなかったことだ。
日本は、何から何まで、アメリカの指図通りに動かなければならない、と歴代自民党政府が決めてきたのだ。
歴代自民党政府は、文字どおりの売国奴、腰抜けの売国奴共の集団だった。
65年間、そんな関係を続けてきたから、アメリカにすこしでも、逆らうと、手ひどい目に遭う。
小泉はアメリカに行って、ブッシュの前で、自分がアメリカの忠犬であることを示すためにプレスリーの真似をして馬鹿をさらしたが、その馬鹿さ加減がブッシュを安心させて、大変ブッシュの覚えが目出度かった。

ところが、鳩山由紀夫氏が少しでもアメリ基地に異論を申し立てると、TIME、ワシントンポスト、などを動員してて鳩山をアホだの、馬鹿だのと罵る。
挙げ句は、シャツの趣味が悪いと、人格を貶めるような誹謗を尽くす。
(それに乗って、自民党の女性代議士が議場で、鳩山由紀夫氏にそのシャツの件でヤジを飛ばした。その女性議員はアメリカから、ういやつ、とおぼえが目出度くなるだろう。アメリカの奴隷試験に合格したのだ。おめでとう)
日本人の大半は、このアメリカが毎年通達してくる「年次改革要望書」の事を知らない。
小泉と竹中という2人の売国奴が騒ぎたてた、「改革」とは、アメリカの「年次改革要望書」通りに日本の姿を変えることだったのだ。

一度、私が上に挙げた、アメリカ大使館のホームページで、その「年次改革要望書」を読んで貰いたい。
これで、髪の毛が逆立たず、血も逆流するような感じを抱かなかったとしたら、貴方も既に立派なアメリカの奴隷ですよ。
この「年次要望改革書」は内政干渉どころではない。
まさに、宗主国が属国に下す命令である。

こう言う関係が、65年続いているのだ。
それに、唯々諾々と従ってきた自民党政府がいなくなったからと言って、アメリカが急に態度を変える訳がないだろう。
鳩山由紀夫氏が何を言おうと、馬耳東風。
真面目になって言い続けると、突然兇悪な顔になって、脅迫的言辞をちらつかせれば、鳩山由紀夫氏も心がくじける。
それも、国民全員が、鳩山由紀夫氏を支持してくれるなら、がんばれるが、新聞、テレビで毎日のように、「宇宙人だ」とか、「信用できない」などと言われ続けられればとても、強力なアメリカ相手に戦う力が湧いてこない。
(後略)



これを読んであなたはどう思いますか?
鳩山総理はアメリカに楯突くなどとんでもないとでもいいますか?

あなたが日本人であれば、決してそんな事はないはずです。
「いや、こんなことは知らなかった。そんな内政干渉は早くやめさせるべきだ」と思うでしょう。


今戦後長年続いた自民党政権民主党政権に変わったということは、自民党の首相が福田さんから麻生さんに変わったというのと根本的に違い、実は「平成維新」が進行しているのだということを認識しなくてはなりません。

維新であれば、武士が刀を持ってはいけない、平民と同等であるなどのように、今までの価値観ががらっと変わってしまうようなことも起こります。当然、既得権を持っていた人たちはそれを変えられまいと抵抗いたします。

今、その抵抗をしているのが、大手マスコミであり、検察であるわけです。


日本をアメリカの言いなりの状態から抜け出し、世界に自らの意志で貢献し、尊敬される日本になるため、私たち国民は一人ひとりがきちんとした情報をつかみ、判断していくことが大切でしょう。

幸い、インターネットの発達により、マスコミの流す偏った情報ではないものも手にいれることができる時代です。

このあとできる新たな民主党政権に対し、引き続きマスコミは攻撃を続けるでしょう。

それらに騙されず、私たちがきちんと判断してくこととが、日本の将来を明るくすることにつながっていくことでしょう。

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